2012.01.01

1ダースの水滴 〜第6滴〜「ブラウン・スコップ」

八島純子が綴る妄想短編詩集

最初に掘り始めたのは

いつだったのか忘れてしまった

私の地層

蟻の巣みたいに

穴だらけ

なんか違う

自分の中なのに

出会ったものが

なんか違う

地表に山となった別の私の分身達が

いつか私に認められることを待っている

地層は掘り尽くされること無く

生き続ける限り整然と積もっていく

一度掘り出された私の分身達も

やがて地層の一部となっていくのだ

そうしてまた掘り起こされて

私に認められることを待っている

ごめんよ

ごめんよ

どうしても探したいものがあるんだ

あったらいいなという「願い」を