ライブシーンを勢いづける新鋭バンドを軸にしたイベント「HOT STUFF presents Ruby Tuesday 8 supported by TUMBLING DICE」が12月1日、新宿ロフトにて開催。異なるベクトルをもった4組が、それぞれフロアを巻き込んだ<異種格闘技戦>を繰り広げた。(PHOTO:佐藤早苗(ライトサム))
トップバッターを飾ったのは、ここ1年ほどで各メディアが熱い視線を送る“ましょ隊”こと魔法少女になり隊。楽曲にRPG(ロールプレイングゲーム)要素を取り入れた5人組のエンタテインメント集団だ。ゲームさながらスクリーンに浮かぶ文字と映像を骨太なサウンドとリンクさせながら、火寺バジル(vo)のハイトーンボイスとgari(vj)のデスボイスとの掛け合いで会場を異次元へと誘い込む。ヲタ芸が炸裂した「RE-BI-TE-TO」のほか、フロアではヘドバン、モッシュの渦も巻き起こり、ラストナンバー「冒険の書1」がプレイされる頃にはすっかり新宿ロフトはワンダーランドと化していた。EDMもユーロビートもメタルもパンクも何でもござれ。派手なパフォーマンスに目がいきがちだが、耳に飛び込んだ<ただ生きてる それだけでいい?/自分の夢も面倒臭いの?>(「狂騒曲ザラキ」)というフレーズには思わずハッとした。電子と肉体が融合した新しいカルチャーミュージック、とにかく衝撃だった。