スペースシャワーTV主催のライブイベント「スペースシャワー列伝15周年記念公演 “大大大宴会”〜西の宴〜」が、10月3日(土)に大阪・なんばHatch にて開催された。
これは2001年にスタートして以来、現在では若手アーティストの登竜門とも言われる人気イベント「スペースシャワー列伝」の15周年を記念した特別企画 である。出演者には、過去の「スペースシャワー列伝JAPAN TOUR」に参加したTHE BAWDIES、plenty、クリープハイプ、そしてSHISHAMOがメインア クトとして名を連ね、更に次世代を担う「ニューカマーアクト」として、関西からシーンを席巻中のAge Factory、プププランド、夜の本気ダンスら3組がサブ ステージに出演。スペシャアプリで生配信される中、しのぎを削る熱いライブが繰り広げられた。(Photo by JUNYA S-STEADY / HOSHINA OGAWA / Text by 大西健斗)
メインステージのトップバッターを務めたのはSHISHAMO。しっとりとしたナンバーの「花」でイベントの幕が開けると、吉川美冴貴の力強いドラムに合わ せて「生きるガール」へと続く。MCでは、宮崎朝子(Vo, G)が「今日は『列伝TOUR2014』代表として出させて戴きます!」と決意を露わに、「あまり対バン とかもしないし、同じバンドでツアーを回ることもなかったのでいい経験になって成長することができました。あと、友達も少ないので、フェスで会ったりし た時に話せるバンド仲間ができて嬉しい!」と、当時を笑顔で振り返った。和やかなMCとは打って変わって、ひと味違ったメロウな魅力で観客を引き付け た最新シングル「熱帯夜」から、「僕に彼女ができたんだ」など骨太な楽曲を立て続けに放つ。ライブ定番曲「タオル」では、観客が松岡彩(B)の合図に合わ せて思い思いのバンドタオルを回すクライマックスも。SHISHAMOらしい心躍らせるポップさと、鋭いバンドサウンドが魅力的なステージだった。
SHISHAMOのステージから一転、奈良からの刺客 Age Factoryが男くさいライブで豪快にサブステージの先陣を切る。のっけから「プールサイドガール」、 先月発売されたばかりのミニアルバムから表題曲「NOHARA」、「真空から」と、持ち味のオルタナ・サウンドを激しく轟かせた。清水エイスケ(Vo, G)は、 夢に向かって毎日苦難と闘う同世代の観客たちに向けてメッセージを送り、今度は温かく包み込むようなメロディの「さらば街よ」を誠実に届ける。 最後は、「ロードショー」を真直ぐ叫ぶように歌いあげ、ニューカマーらしい気概溢れるライブで観客の心にその名を刻んだ。