2012.03.03

1ダースの水滴 〜第8滴〜「ライムグリーン・サスペンション」

八島純子

八島純子が綴る妄想短編詩集

言葉足らず

そんな誰かでも、沢山の人々に愛されるよ

とある村に

無口だけども微笑みを絶やさない

おじいさんが住んでいて

心にサスペンションを付けてくれるんだ

おじいさんは絶対に、どこから来たかとか

何をして来たとか、聞かないんだ

ただただ、優しく

心にサスペンションを付けてくれる

それは、いつか必要の無くなったとき

自分の力で外せるようになっていて

外してしまうと、おじいさんのことは忘れてしまう

今日も、おじいさんは

微笑みながら、サスペンションを付けている