2016.02.24

2/22(月)開催「ダイスをころがせ4」ライブレポート!怒髪天/9mm/インビシブルマンズデスベッド/BRADIO

9mm Parabellum Bullet BRADIO インビシブルマンズデスベッド 怒髪天

「ホットスタッフはロックバンドを全力で応援します」というスローガンのもと、新人バンドと、彼らがリスペクトする先輩バンドが同じステージで火花を散らすイベント「HOT STUFF presents TUMBLING DICE ~ダイスをころがせ~4」が2月22日に赤坂BLITZで開催された。(Text:秋元美乃 / Photo:佐藤早苗(ライトサム))

9mm Parabellum Bullet

ニューカマーアクトとして登場したのは赤・青・黄・緑と派手なスーツに身を包んだ4人組BRADIO。ステージに登場するや否や、真行寺貴秋(Vo)がフロア最前列に下りてオーディエンスを煽る。しかし、真行寺が煽るまでもなく1曲目「Flyers」がスタートするとハンドクラップが沸き起こり、「Golden Liar」でのコール&レスポンスで早くも会場の盛り上がりは最高潮に。ロックやソウル、R&Bを飲み込んだダンサブルなナンバーは即効性も抜群だ。続く「FUNKASISTA」「スパイシーマドンナ」とすべてが名刺代わりといえる全4曲でパーティ空間をつくりあげ、「音楽ってすばらしい!」と何度も叫ぶ。ソウルフルな歌とグルーヴィンなサウンドをポップミュージックに昇華したファンキー4が、魅せて聴かせたザッツ・エンターテインメント。ここ1、2年で急成長した実力とともに極上のファンクネスを見せつけた。

BRADIO

BRADIO

転換BGMに流れるローリング・ストーンズのご機嫌なナンバーから一転、何やら不穏な空気が漂いはじめた。次なる登場は2006年の解散以来、オリジナル・メンバーでは今回が初の完全復活となるインビシブルマンズデスベッドだ。SEの不協和音とともに徐々にメンバーがステージに集合し1曲目「蠢動」が鳴らされると、衝動ひた走るロックサウンドに狂気と妖艶さあふれるデスベッド(Vo)のボーカルが合わさり、一瞬でインビシの世界がよみがえった。「インビシブルマンズデスベッド、ボーカルのデスベッドです」という挨拶にフロアが沸く。大股を広げネックを立てた武田将幸(Gt)のギタープレイも、重く蠢く西井慶太(Ba)のベースラインも、超絶タイトな宮野大介(Dr)のドラムも健在。客席から「会いたかったよ!」という声が飛ぶ。開演前からパラパラと降り出した雨が、まるで今日の彼らの演出に思えるほどドンピシャな「雨中、御免なさい。」、攻撃的なサウンドと歌ものの融合が彼らの真骨頂を成す「歪め表情」など、MCなし、全7曲で攻め立てると、最後は赤いビニールテープをステージに張り巡らせ、脚立を設置し、トイレットペーパーとノイズをまき散らし、デスベッドがベースソロを掻き鳴らすという伝説の暴れっぷりを披露。衝撃を快感に変えるインビシ、文字通りここに完全復活を果たしてみせた。

インビシブルマンズデスベッド

インビシブルマンズデスベッド

メインアクト2番手は9mm Parabellum Bullet。年末年始をレコーディングで過ごしたという彼らのライブ欲の表れか、この日の9mmの幕開けは「反逆のマーチ」「Discommunication」といきなりアゲのセットリスト。滝 善充(Gt)と中村和彦(Ba)の爆裂プレイも冴え渡る。間髪入れずにかみじょうちひろ(Dr)の高速ツーバスが楽曲を牽引する「新しい光」ではフロアからの熱いシンガロングと無数の拳があがり、大きなカタルシスを生んでいく。菅原卓郎(Vo&Gt)がイベントタイトルにかけて「みんな、ダイス転がしてる?」とMCでブレイクを入れた後は、4月27日(水)にリリース予定のニューアルバム『Waltz on Life Line』から新曲「Lost!!」をプレイ。9mm節炸裂のイントロからヘビーなリフが轟き、新作への期待が募るナンバーの初披露にオーディエンスも大興奮。続くMCで「数年前まではこういうイベントがあると1、2バンドは英語の歌詞で歌ってるバンドがいたんだけど、今日はみんな日本語のバンドだね。やっぱり日本語でもうまく伝えられないのに、英語では歌えない。いま、日本語で歌うバンドが増えてきてる」と、音楽への思いをストレートに言葉にする菅原に、フロアにも共感の表情が浮かんだ。キラーアンセム連打に続くラストは「生命のワルツ」。噴き上げるようなソリッド&エモーショナルなサウンド、歌心のある珠玉のメロディが彼らのコアを浮き彫りにすると、始まりと同じく菅原が中央で一礼し、ステージを後にした。

9mm Parabellum Bullet

9mm Parabellum Bullet

トリは我らが怒髪天。大歓声のなか上原子友康(Gt)、清水泰次(Ba)、坂詰克彦(Dr)に続き増子直純(Vo)が登場。リーゼントを整えるお決まりのポーズと「よく来た!」という言葉を合図にライブがスタート。集まったオーディエンスやこの日の対バンメンバーに向けたエールともとれる「北風に吠えろ!」で増子兄ぃが男節で吠える。怒髪天の歌は誰しもの心に寄り添う人間讃歌でありながら、バンドの姿勢はとことんパンクだ。聴く者・観る者を鼓舞させても決して媚びることはない。いいも悪いもストレートな言葉で歌うからフロアにズドンと響く。おなじみの出演バンドいじりのMCで笑いを誘うと、そこから派生した、「ロックバンドは空回りしてなんぼ」というセリフに会場全体が大きく頷いた。タフなロックナンバー「XXXX・ジ・エンド」、働き者への応援歌「労働CALLING」、ひと際ハードボイルドな楽曲の佇まいに痺れる「NINKYO-BEAT」にフロアの熱も高まっていく。「俺たちは、まだまだ幼稚園児みたいなもんだから。お尻を出さないクレヨンしんちゃんだからね」と新たな名言に続いての名曲「ド真ん中節」に泣き、<君のために死ねるとか 誰も喜びやしない/愛のために生きてやれ 共に生きて明日へ>と歌われる「セイノワ」でピースサインが舞う。みんなの心がひとつになった瞬間だった。歓声に応えたアンコールで、増子はこう言った。「いやなことがあったら俺たちのことを思い出せ。もう32年やってるから。今さら辞めねえから」。そして「酒燃料爆進曲」をエア枡を掲げ大合唱。最後は「いろいろあるけど生きてまた会おうぜ」と、やりきった顔を覗かせた。アプローチは違えど、それぞれが綴る日本語のロックに泣いて笑って奮い立つ、あっという間の約3時間。絶妙の組み合わせにロックファンも大満足の一夜となった。

怒髪天

怒髪天

なお、このイベントとリンクするニューカマーをピックアップした企画「Ruby Tuesday」の第9弾が3月15日(火)に渋谷WWWにて、BRADIOも出演する第10弾が4月26日(火)に新宿LOFTにて行われるのでこちらもぜひチェックを。

セットリスト

BRADIO
1. Flyers / 2. Golden Liar / 3. FUNKASISTA / 4. スパイシーマドンナ

インビシブルマンズデスベッド
1. 蠢動 / 2. 挫折した殻 / 3. 摩擦 / 4. 雨中、御免なさい。 / 5. 爆砕 / 6. 歪め表情 / 7. デリー

9mm Parabellum Bullet
1. 反逆のマーチ / 2. Discommunication / 3. 新しい光 / 4. Lost!! / 5. Black Market Blues / 6. ハートに火をつけて / 7. Cold Edge / 8. 生命のワルツ

怒髪天
1. 北風に吠えろ! / 2. ホトトギス / 3. 宜しく候 / 4. XXXX・ジ・エンド / 5. 労働CALLING / 6. NINKYO-BEAT / 7. ド真ん中節 / 8. セイノワ / EN. 酒燃料爆進曲


HOT STUFF presents ダイスをころがせ4

日程:2016/02/22(月) Open 18:00 / Start 18:30
会場:赤坂 BLITZ
出演:怒髪天 / 9mm Parabellum Bullet / インビシブルマンズデスベッド
NEWCOMER ACT:BRADIO


HOT STUFF presents Ruby Tuesday 9

日程:2016/03/15(火) 18:15/19:00
会場:Shibuya WWW
出演:ONIGAWARA / mol-74 / Helsinki Lambda Club
LOUNGE AREA ACT:椎木知仁(My Hair is Bad)


HOT STUFF presents Ruby Tuesday 10

日程:2016/04/26(火) 18:15/19:00
会場:新宿LOFT
出演:BRADIO / phatmans after school / サイダーガール
BAR STAGE ACT:小南泰葉

ダイスをころがせ 4 Official HP
http://www.red-hot.ne.jp/dice/vol4.php


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